課題申請について
申請課題概要
利用研究課題申請の概略
利用研究課題 (課題) とは、3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuの設備を利用した実験の提案並びにその実施内容を指します。利用研究課題は、原則として年2回公募を実施し、科学・技術・安全上の観点から審査が行われ、選定されます。課題種は研究の目的に応じて複数準備しており一般課題と成果専有課題があり、3シフト以上のビームタイム利用の場合は3シフト単位での申請をお願いしております。
課題の申請には下記2件への次の登録が必要です。
1. ユーザー登録
SPring-8/SACLAで既に登録済みの方は不要です。
未登録の方は、申請前に「User Information マイページログイン」(9月25日より登録可能)からユーザー登録を行ってください。
また、登録情報について以下のご確認をお願いいたします
* ユーザー登録情報は、利用課題採否通知の送付等各種ご連絡に使用します。
* 実験に参加する全ての人の登録が申請前に必要です。申請者(実験責任者)は実験に参加する共同実験者が登録済みであることをご確認ください。
* 所属などの変更があった際には、登録情報の更新をお願いいたします。ご自身だけでなく共同実験者にもご依頼ください。
* 修正は下記より行えます。
マイページ(ログイン)から「アカウント情報」の「ユーザー登録内容・SPRUC研究会」にお進みください。
2. 放射線業務従事者/取扱等業務従事者登録
詳細はこちらをご確認ください。
利用研究課題の種類について
NanoTerasuの共用ビームラインでは下記の課題種を用意しています。
成果を公開する利用 (成果非専有利用) | 成果を公開しない使用 (成果専有利用) | |
利用研究課題種別名 | 一般課題 | 成果専有課題 ※2025A期は成果専有課題の募集はありません。 |
概要 | 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題。 | 放射光を利用した一般的な研究全般を対象とする課題で、 成果公開の義務がなく、審査が簡略化され、利用時間に応じたビーム使用料が課される課題。 |
公募回数 | 年2回 | 年2回 |
課題申請の流れについて
NanoTerasuを利用するには課題公募期間中に申請を行い、審査を経て、採択される必要があります。また、採択された後や実験後には各種申請・手続きが必要です。
大まかな流れは以下のようになっています。
<応募資格について>
一般課題/成果専有課題
*国内外の企業、大学、研究機関等に所属する方(ただし、学生は共同実験者としてのみ実験に参加可)
*2名以上の実験者を確保できる方(単独実験の禁止)
NanoTerasu利用料金について
利用にはビーム使用料(成果非専有利用では免除)および利用シフト数に応じた消耗品実費負担定額分が必要になります。
利用料金について
共用課題の利用料金については、以下の通りです。
非専有/専有 | 課題種 | ビーム等使用料 | 消耗品実費負担定額分 |
成果非専有利用 | 一般課題 | 免除 | 11,520円 |
成果専有利用 | 成果専有課題 | 未定 | 未定 |
*1シフト(8時間あたり)の料金になります。
*税込価格となります。
*従量分(液体ヘリウム)を利用した場合、別途費用がかかります。
*料金は変更される場合がございます。
消耗品実費負担従量分 | |
液体ヘリウム | 未定(確定次第お知らせ) |
ビーム使用料・消耗品実費負担額定額分の算出方法について
利用終了後、提出いただくビームタイム終了届に基づき、利用時間の確認を行います。
実験中にダウンタイム等があった場合は、施設者側の理由で装置故障等により「実験ハッチにビームが供給できない状態」であれば減額します。
減額は1時間単位とし、30分未満は切り捨てとなります。
但し、各利用者に原因が帰着されるビームタイムロス(利用者の操作ミス等により装置不調があった場合等)は上記減額の対象となりません。
ダウンタイムによる料金の減免については、ページ下の「ダウンタイムによる料金の減免について」をご確認ください。
見積書について
金額の確定が実験終了後となるため、事前の見積書の発行には対応しておりません。
事前に概算の見積が必要な方は、利用料金表を参考に算出してください。
【例】一般課題(成果非専有利用)で3シフトを利用した場合
(消耗品実費負担定額分)× 3シフト = 概算見積額
【例】成果専有課題で3シフトと液体ヘリウム10リットルを利用した場合
(ビーム使用料)× 3シフト+ (消耗品実費負担定額分) × 3シフト + (液体ヘリウム) × 10リットル=概算見積額
支払い・請求先について
実験を行うにあたり、利用料などの請求書送付先を実験開始までにご登録いただく必要があります。
マイページの「共同実験者/請求先」から当該課題の「請求先に関する情報」を選択し入力してください。
お支払については以下のとおりにお願いいたします。
・請求日から原則60日以内に指定口座へ全額お振込みください(振込手数料はご負担願います)。
・振込時に振込元の情報として請求書番号を入力してください。
・領収書は振込の領収書をもって代えることといたします。
また、高輝度光科学研究センター(JASRI)の様式以外の請求書、見積書、納品書などの発行は行っておりません。
あらかじめご容赦いただきますようよろしくお願いいたします。
ご入力いただいた内容は請求書にそのまま記載されますので、担当部門まで含め正確にお願いいたします。
入力項目および入力例
請求書の宛名 | 請求書の宛名(別添A参照)になります |
機関名(22文字以内) | 例:○○大学 |
部署名(22文字以内) | 例:大学院農学研究科○○領域 |
宛名(22文字以内) | 例:理事長、○○研究室、高輝度 太郎 |
敬称 | ※「様」「殿」「御中」のいずれかを選択 |
請求書の送付先 | 請求書送付先住所・担当部署・氏名 |
郵便番号(半角8文字以内) | 例:679-5198 |
住所1(22文字以内) | 例:兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1 |
住所2(22文字以内) | 例:○○棟A123 |
機関名(22文字以内) | 例:○○大学、株式会社○○ |
部署名1(22文字以内) | 例:○○大学院○○研究科、○○研究センター |
部署名2(22文字以内) | 例:○○領域 |
請求書を受け取る方の個人名(22文字以内) | 例:高輝度 太郎 |
敬称 | ※「様」「殿」「御中」のいずれかを選択 |
E-mailアドレス | ※こちらのメールアドレスに送付されます。 |
ダウンタイムによる料金の減免について
実験終了後に提出いただくビームタイム終了届(ビームタイム利用報告書)(様式12)を基に、実験期間中に「実験ハッチにビームが供給できない時間」があった場合、1時間単位で「ビーム使用料」「優先利用料」「消耗品実費負担定額分」を減額いたします。
減額は1時間単位とし、30分未満は切り捨てとなります。
例:
30分未満減=減額なし
70分減=1時間分減額
90分減=2時間分減額
*各利用者に原因が帰着されるビーム未使用時間(利用者の操作ミス等により装置不調があった場合等)は上記減額の対象となりません。
現在募集中の課題
締切:2024年11月6日(水)午前10時 JST(提出完了時刻)
※2025A期の成果専有課題の募集はありません。
※締切日を当初予定より1日延長しました。
課題申請書の作成
課題申請書作成の手引き
NanoTerasuを利用するには利用研究課題申請書を提出して、内容について審査を受けたのち、採択された利用研究課題について実験を行うことができます。
NanoTerasuの実験は専門性が高いため、事前に相談窓口に問い合わせるなどして、実験を行うビームラインを決めていただくことになります。
なお、利用研究課題は研究の目的に応じて、複数準備をしています。
利用研究課題申請書作成のための情報(申請課題概要)
こちらの情報をご参照の上、利用研究課題申請書の準備をお願いいたします。課題申請のページからオンライン申請を行ってください。締切日についてもご確認ください。
利用研究課題のWeb申請手順について
詳細な操作マニュアルは利用研究課題申請書作成ガイドラインをご参照ください。
以下の流れに沿って課題申請書を作成してください。
なお、課題申請書入力途中にブラウザが強制終了してデータが失われることもあります。
これを避けるために、あらかじめ課題申請用下書きフォーマットをダウンロードして、利用研究課題申請書の内容を準備しておくことをお勧めします。
動作環境
最新のブラウザのご使用をお勧めします。
課題申請システムはUnicode化しておりますため、古いバージョンのブラウザでは正常に動作しない可能性があります。
・Windows
Firefox 最新版(自動アップデート)
・Mac
Safari 12以降
Firefox 最新版(自動アップデート)
課題申請書下書きフォーマット
下書き用途のために使用してください。このファイルをもって申請はできません。下記の注意事項をご確認ください。
共用ビームライン
一般課題 | ダウンロード [MS Word形式] |
注意事項
下書き用途のために使用してください。このファイルをもって申請はできません。
また、課題申請システム上ではスタイル付テキスト(太字/斜体/上付き/下付き/下線/文字色等)および数式エディタで入力した数式フォーマットは反映されませんので、ワープロソフトの文字装飾機能は使用しないでください。
ただし、上付き・下付き数字といった、Unicodeの基本多言語面(第0面)で定義されている文字については、オペレーティングシステムに内蔵されている文字パレット等から入力可能です。
入力方法については、各オペレーティングシステムのヘルプをご参照ください。
参考
1.文字化けを防ぐには?
User Information WebサイトではMicrosoft Word形式の申請書下書きファイル(NanoTerasu)を配付しています。下書き用ファイルをあらかじめダウンロードすることで、課題申請Webページで入力作業を開始する前にオフラインで下書きを準備することが可能です。
下書きファイルに記入した内容は、課題申請ページのフォームにコピー&ペーストで反映できますが、Symbolフォントを使用した場合に,文字化けするケースが確認されています。
※Symbolフォントは、欧文ワープロ環境でギリシャ文字や学術記号を入力するために開発されたフォントです。このフォントでは、アルファベットが割り当てられている位置に別の文字が割り振られているため、Symbolフォントで入力した記号等を他のフォントに置き換えると、異図せぬ文字に変わることがあります。
例:Symbolフォントの「μ」→ 他のフォントでは「m」に相当
そのため、Symbolフォントを含む文字列を課題申請ページのフォームにコピー&ペーストすると、以下の問題が生じる可能性があります。
- 本来表現したい内容と申請システム側に保存されたデータに齟齬が生じる
- 文字が表示されない
- 判読不能な文字になる
従って、Microsoft Word上で課題申請書の下書きを作成する際は、Symbolフォントを使用しないようご注意ください。
なお、現在主流のオペレーティングシステムは、いずれも Unicode と呼ばれる文字コードに対応しており、Symbolフォントを用いなくても、学術記号等の入力は可能です。
※ギリシャ文字や学術記号等は、お使いのオペレーティングシステムに内蔵されている文字パレット機能や Microsoft Word の“記号と特殊文字”ボタンから入力可能です。ただし、Microsoft Wordの入力支援機能を使用する場合は、“Symbol”以外のフォントが選ばれていることをご確認ください。
2.課題申請書の入力内容の確認作業について
課題申請書の作成ページで『入力内容確認・提出』をクリックすると、申請内容の確認画面が表示されます。『提出』ボタンを押す前に、申請内容に判読不能な文字列や文字欠けが含まれていないか充分ご確認ください。万一、提出前に文字化けを発見した場合は、該当箇所を修正の上、ご提出ください。また、提出後に文字化けを見つけた場合は、利用推進部までご連絡願います。
3.使用できない文字列について
課題申請書のフォームでは、原則として Unicode(UTF-8)がサポートする基本多言語面(第0面)に含まれる文字列の入力・保存が可能です。ただし、以下の文字種は使用できません(注:図は一例です)。
【4バイトUTF-8文字】
【Unicode絵文字】
【Unicodeの追加面に定義されている文字】
【Unicodeで定義されていない独自の文字(外字等)】
【制御文字(垂直タブ等)】
【スタイル付テキスト、数式】
※Microsoft Word上で作成したスタイル付テキストや数式を課題申請ページのフォームにコピー&ペーストすると、プレーンテキストとして記録されます。文字スタイルは反映されませんので、下書きファイル作成時には、Microsoft Wordの文字装飾機能は使わないようにしてください。
【スタイル付テキストおよび数式の貼付例】
ただし、上付き、下付き数字については、オペレーティングシステムに内蔵されている文字パレット機能等から入力可能ですので、必要に応じてご使用ください。
なお、使用できない文字が含まれている場合は、保存時にエラーメッセージが表示され、入力内容は破棄されます。
※上記の文字以外でも環境によっては文字化けや文字欠けが発生する可能性があります。申請内容に判読不能な文字列が含まれていないか、提出前の確認画面および提出後の申請課題一覧からご確認ください。